9月19日(土)に、「シェニール織りのエコバックをつくろう」を開催しました。

講師は、文化センター等で手織りを教えている「手織り工房YUKI」の辻澤さんです。
手織り工房YUKIホームページ

今回は、1本のよこ糸を平織りで織り上げると美しい絵柄が現れる不思議なシェニール織りを体験します!

まずは、4種類の見本から好きな絵柄を選び、その絵柄のよこ糸が置いてある席に着きます。シェニール織りの特徴などを学んだ後、よこ糸をじっくり観察!
「シェニールは毛虫っていう意味なんだね」「さわるとふさふさ~気持ちいい♪」
たて糸は細い糸を使っているので、モール状のよこ糸を詰めて織っていくとたて糸が見えなくなり、キレイに仕上がると教わりました。シェニール糸を杼(ひ)に8の字状に巻いたら、製作開始! 
※杼・・・シャトルともいう。織物を織るときに、たて糸の間によこ糸を通すために使われる道具

モニターに映し出された辻澤さんの手元を見ながら、まずは練習も兼ねて捨て織り用の糸で4段ほど織ります。織り機の上側に綜絖(そうこう)をセット。
※ 綜絖・・・ヘルドともいう。織機でよこ糸を通すためにたて糸を上下に分ける器具 

捨て織り用の糸が巻いてある杼を上下に分かれているたて糸の間に通します。綜絖を使ってよこ糸を手前に引き寄せたら、下側に綜絖をセット。
「たて糸が上下に入れ替わって、1段織れた!」
布はたて糸とよこ糸を交差させて織ると実感できました。
「横幅が縮まらないように、よこ糸を斜め30度の位置においてから綜絖を引くんだね」

いよいよ、シェニール織りに挑戦!シェニール糸には1段ごとにガイドとなる印がついており、それをたて糸の両端に合わせて織ると教わりました。さっそく、杼をたて糸に通して印を探します。
「白い印があった!たて糸の右と左の端にそれぞれ合わせて・・・」「たて糸が見えなくなるようにしっかり綜絖を引こう」
同じように4段織ります。

次の段からは絵柄の額の色を目印にして織ります。
「ピンク色を合わせて・・・ん?ちょっとずれた~」「よこ糸を引っ張りすぎたかな?やり直し!」「やった!絵柄が見えてきた」
よこ糸を置く位置を1段ずつ調整しながら、丁寧に織り進めます。次第に慣れてスピードアップ!よこ糸が無くなるまで織ったら5段ほど捨て織りして、織りの作業は終了!

たて糸を切り、布を手織り機からはずします。
「表と裏が同じ絵柄になるんだね。こっちを表にしよう」
布に裏地を貼ってもらい、グルーガンでエコバッグに接着したら、完成!

とても柔らかい手触りで鮮やかな色合いの素敵な布が織れました!シェニール織りの技法がよくわかりましたね。繊維機械館内には様々な織機が展示されています。是非見学してみてください☆