10月3日(土)に、「光弾性!?偏光板で虹色光学実験」を開催しました。
講師は、愛知工業大学 電気工学専攻の中野寛之先生です。愛知工業大学では、オープンカレッジ 名古屋キャンパス公開講座を開催しており、中野先生は「少年少女のための講座」でロボット教室や、科学・ものづくり教室の講師もされています。

今回は、偏光板を使った様々な光の実験に挑戦します!

まずは、『光を観察してみよう』!偏光板1枚を使って周りの景色を見みてみます。
「少し暗いけど景色は見えるね」
続いて、偏光板を2枚重ねます。1枚目は固定し、2枚目を回転させながら見ると・・・
「あれっ?真っ暗!」「90℃くらい回したら全然見えなくなった」
なぜこのような現象が起きるのか説明を聞きます。偏光とは何か、偏光板の特徴などを学びました。
「偏光板には目に見えない細かいスリットがたくさん入ってるんだね」「スリットと同じ向きの光だけを通すんだ」
偏光板を交差させると通れる光が少なくなり、暗くなるとわかりました。

いよいよ、実験!2枚の偏光板の間に透明スプーンを入れるとどうなるか観察します。
「不思議!虹色の縞模様が見える!」「キレイ~☆向きを変えたり曲げてみると、色が見える位置が変化するよ」
この現象を光弾性と呼び、色の見え方でプラスチック製品の分子が集中している点が分かるので、力がかかっているところ、ひずみ、強度などの計算ができると教わりました。

続いて、『どっちが本物?水晶鑑定』!
「偏光板を使ってガラス玉か本物の水晶か見分けることができたよ」
『闇の壁ブラックウォール』も行いました。偏光板を交差させると暗くなる特性を利用したマジックに歓声があがります。
「偏光板って面白いね!」

4つめは、『偏光板ステンドグラス』!星やクローバの形が切り抜かれた黒画用紙を透明な袋に入れます。上からセロハンテープを1枚貼り、偏光板2枚の間に入れると・・・
「セロハンテープに少し色がついて見える・・・赤っぽい?」「うすい青に見えるよ」
続いて、枚数や角度を変えて貼ったり、どちらかの偏光板を回転させると見え方は変わるか試します。
「ベタベタいっぱい貼っていくと、キレイな色がたくさん見えてきたよ」「回転させると色が変わるね、万華鏡みたい!」
なぜこのような現象が起こるのか、セロハンテープの特殊な性質など仕組みをしっかり聞いて、最後の実験です。
先生の手元に置かれたパソコン画面に注目!
「何も映っていないよ。真っ白・・・」
偏光板を使って見てみると・・・
「おぉー、画面に絵が写ってる」
画面に貼ってある偏光板をはがしておいたと先生が種明かし!液晶テレビやパソコンの画面や身近なものにも偏光板が使われていることがわかりました。
「たくさん実験できて楽しかった☆」「光について興味がもてたよ」
偏光板の仕組みはとても難しいので、しっかり理解したい人は大学に来て学んでくださいね!また、偏光板でいろいろなものをのぞくと新しい発見があります。是非、試してみてください♪