10月25日(日)に「カラフルな結晶樹をつくろう!」を開催しました。

講師は、県内の科学館・小学校等でサイエンスショーやものづくり講座を実施、「科学実験キャラバン隊」などで活躍されている沓名先生です。慈恵歯科医療専門学校、蒲郡市立形原中学校で講師もされています。

今回は、水溶液から結晶を取り出し、四季を感じるカラフルなツリーを作ります。

はじめに、物質が水に溶けるとはどういうことか学びました。溶解度や再結晶などについても理解を深めた後、製作開始!尿素をベースにした水溶液で結晶樹作りにチャレンジ!
※尿素・・・無色無臭の結晶で、水に容易に溶ける。化粧品、肥料などに使われる。

「見本のように大きくキレイな結晶が取り出せるといいな☆頑張ろう!」

まず、ろ紙を加工してツリーの原型を作ります。なるべく表面積が大きくなるよう工夫すると、ろ紙に浸透した水溶液の水分が蒸発しやすく結晶が大きくなりやすいと教わりました。
「しっかり折ってひだをつけよう」「側面に切込みを入れて・・・」

プラスチックコップをカットし深さ1cmの受け皿を作り、両面テープで保存用容器のフタに固定します。受け皿にツリーを立てます。ツリーに水性ペンで色を塗ると、結晶が成長する時に色が溶け出して結晶に色が付くと教わり、さっそく実践!
「ピンク色にしようかな?」「緑色と黄色のグラデーションもいいな」

スポイトで水溶液を吸い取り、ツリー全体にかけます。
「受け皿の底にも水溶液が2、3mmたまるくらいたっぷりと・・・」
尿素などの結晶を混合した粉末をツリーにまんべんなくふりかけたら、完成!

ツリーに結晶が出てくるのを待つ間に、もう1つツリーを作ります。
「今度は切込みの数を増やしてみよう」「紅葉のイメージで・・・オレンジ色にしよう!」

「すごい!1個めのツリーに結晶が出てきたよ」「どのくらい大きくなるか楽しみ♪」
一旦、容器にフタをして持ち帰り、家に帰ったらフタをはずします。結晶はとてもゆっくり成長するため、3日間ほどかけて結晶樹を大きくしていきます。焦らずじっくり観察してくださいね!