12月20日(日)に「オリジナルクリスマスツリーをつくろう!」を開催しました。
講師は、県内の科学館・小学校等でサイエンスショーやものづくり講座を実施、「科学実験キャラバン隊」などで活躍されている沓名先生です。慈恵歯科医療専門学校、蒲郡市立形原中学校で講師もされています。

今回は、水溶液から結晶を取り出し、まるで雪がつもったような美しいクリスマスツリーを作ります。

はじめに、物質が水に溶けるとはどういうことか学びました。溶解度や再結晶についても実演を交えて説明を聞き、理解を深めた後、製作開始!尿素をベースにした水溶液でクリスマスツリー作りにチャレンジ!
※尿素・・・無色無臭の結晶で、水に容易に溶ける。化粧品、肥料などに使われる。

「見本みたいに立派な結晶ができるのかな?楽しみ☆!」

まずは、ろ紙を折ってツリーの原型を作ります。なるべく表面積が大きくなるよう工夫すると、ろ紙に浸透した水溶液の水分が蒸発しやすく結晶が大きくなりやすいと教わりました。
「ろ紙が開かないようにしっかり折り目をつけて・・・」「切り込みも少し入れてみよう!」

次は、プラスチックコップをカットし深さ1cmの受け皿を作り、両面テープで保存用容器のフタに固定します。受け皿にツリーを立てます。ツリーに水性ペンで色を塗ると、結晶が成長する時に色が溶け出して結晶に色が付くと教わりました。今回はもうすぐクリスマスということで、もう1つ、モールを加工したツリーの原型も作りました。
「針金にたくさんモールを取り付けて曲げるとツリーの枝みたいになるね」

水溶液が入った容器を手に持って、ツリーの真上から目薬を差す要領で中身をかけていきます。
「全体にいきわたるように・・・」
受け皿の底にも水溶液が2、3mmたまるくらいたっぷりとかけます。続いて、尿素などの結晶を混合した粉末をツリーにまんべんなくふりかけたら、完成!
「小さいけど結晶がつきはじめてる!キレイ~」

「少し難しい内容を簡単な実験で体験できて、化学を身近に感じることができたと思う」「家でも家族と作ってみたいな」
一旦、容器にフタをして持ち帰り、家に帰ったらフタをはずします。結晶はとてもゆっくり成長するため、3日間ほどかけてツリーを大きくしていきます。焦らずじっくり観察してくださいね!