6月17日(土)に、ワークショップ「カン!カン!とん!とん!アルミのMY★スプーンをつくろう」を開催しました。
講師は、(株)加藤数物の加藤さんです。
自動車などの金属部品の加工をしている企業で、数物という名前は元々数学や物理の教材、黒板で使う大きなコンパスなどを製作していたことからきています。

今回は、金属を叩きながら成形する鍛金(たんきん)という技法でアルミのスプーン作りに挑戦します!

まずは、金属について学ぶ実験!
身近なもので秤を作り、スプーンの重さを調べて何の金属か予想したり、氷をのせて溶け方の違いをじっくり観察しました。
「3種類のスプーンの大きさは同じなのに、重さが全然違う!」
「不思議~右のスプーンの方がどんどん溶けてきた」

子どもたちは、手に感じるスプーンの冷たさの違いにも気が付いた様子。
楽しみながら比重や熱伝導など金属の特性を理解したところで、その特性を活かしたスプーン製作開始です!

 
 

スプーン形状に加工したアルミ板をたたき台(間伐材の切り株)のくぼみに置き、木づちで叩きます。
「きれいな形にするのは難しい!くぼみに沿って少しずつ・・・」
「もっとなめらかな曲線を出したいな」

子どもたちは講師のアドバイスを受けながら、叩く強さや向きを何度も調整し、夢中で取り組んでいました。
仕上げに木の柄をかしめて取り付け、端をやすりで磨いて完成!

   

「木づちでバンバンたたいて加工して、おもしろかった」
「初めてスプーンを作ってとても大変でした。自分好みの形にするのが楽しかった」
「このスプーンでごはんを食べれば、おいしく感じると思います」
「作るだけでなく、金属についての実験もあっておもしろかった!」

今回体験した金属の鍛金作業は、当館の展示でも見ることができます。
自動車館の「AA型乗用車のフェンダ加工工程」など、ぜひ見学してください!