お知らせ
2025年10月の館長コラム
2025.10.1
いま紐解く「電動化」の始まり
トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。
モーターで、またはモーターとエンジンを併用して走行する自動車を「電動車」と呼びます。トヨタが世界初の量産型ハイブリッドカー「プリウス」を1997年に発表して以降、自動車の動力に「電気」を用いることは、決して珍しいことではなくなりました。
日本において終戦後、高度成長期につながる1950年代に豊かさの象徴とされたのがテレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機などです。いずれも「電気」で動く家庭用電気製品(家電)であり、その価値は皇室に伝わる「神器」に例えられるほどでした。それほど、電気の活用は人々の暮らしを大きく変える出来事だったと言えます。
手や足で動かす道具が一般的だった江戸時代に、電気と出会ったモノづくりの担い手の発想と挑戦をテーマとした企画展「風人雷人(ふうじんらいじん)」が、10月4日から当館で始まります。江戸の好奇心と明治の科学が育み、神の技ではなく人の手による「手動から電動への歩み」を、トヨタが所蔵する貴重な科学技術資料「トヨタコレクション」をもとに紐解きます。ぜひご覧ください。

トヨタコレクション企画展のポスター
