バイオミメティクス(biomimetics)の世界

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

2024年5月の館長コラムでも取り上げた「バイオミメティクス(生物模倣技術)」をテーマとして、これまでにない新機軸の企画展を7月7日(火)から8月30日(日)まで自動車館で開催します。

バイオミメティクスはバイオテクノロジーとは異なり、生物を直接利用するのではなく、生物の有用な機能を観察・研究し、人工的に再現して利用するものです。生物はその進化の中で環境変化に適応するとともに、体内で生化学反応を起こして必要なものを作ることから、バイオミメティクスは環境負荷の少ない技術イノベーションとしても期待されています。

今回の企画展では、繊維機械や自動車の技術を超えて、衣食住や宇宙などの領域でのバイオミメティクスによるモノづくりをご紹介します。クルマの分野でも、南米に生息するモルフォチョウの羽から着想を得た、「構造発色」という原理を応用して開発したボディカラーを纏うレクサスLCの特別仕様車を展示します。是非ご来館ください。

参考資料:尾坂知江子「企画展『バイオなものづくり~生物の多様性に学ぶ』実施報告」名古屋市科学館紀要第43号(2017年)p.28-34

LC500 Convertible特別仕様車“Structural Blue”(2020年6月)