さよなら、メガウェブ。

 

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

東京・臨海副都心のトヨタの大型施設「メガウェブ」が本年12月31日に閉館することになりました。1999年に開館して22年間、累計で1億2700万人の来館者を迎えた世界屈指の自動車関連施設です。

私はメガウェブで働いたことはないのですが、同館を運営している㈱アムラックストヨタの立ち上げに参加し、同社が初めて運営したショールーム「アムラックス東京」(東京・池袋)の開館(1990年)から5周年まで同社に勤務しました。メガウェブの開館時はトヨタ東京本社の広報部に在籍していて、記者発表会やイベントなどで数多く訪問した思い出深い施設です。

トヨタ自動車の75年史では、メガウェブについて下記のように説明しています。

「『新たなクルマのテーマパーク』をコンセプトにして取り組んだのが、1999年3月に東京臨海副都心・お台場にオープンしたメガウェブ(MEGA WEB)である。大規模商業・娯楽施設パレットタウン内の中核施設として、トヨタ車すべてを試乗できる全周1.4kmの試乗コースなどを開設した。当初は年間300万人の来場を見込んでいたが、2年目には789万人が来場し、その後もアジアを中心とした海外からの観光者などの人気スポットとなった」

出典:『トヨタ自動車75年史』p.441 (2013年3月発行)

アムラックス東京は2013年に、アムラックス大阪(1993年開館)は2003年に閉館し、メガウェブも今月末でその使命を終えます。関わりのある者として一抹の寂しさは感じますが、施設での記憶はそれぞれの心の中に永く残るものでしょう。わがトヨタ産業技術記念館も一期一会の気持ちを忘れず、お客様の思い出に残る活動を進めてまいります。

 

見て乗って感じるモビリティの体験型テーマパーク MEGA WEB(メガウェブ)