「モノづくりの歴史から未来を展望する学びの館」をめざして

 

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

新しい年を迎えました。2020年以降、コロナ禍が続きましたが、昨年は社会・経済活動が落ち着きを取り戻した「ニューノーマル元年」となったのではないかと感じます。感染症の収束は見通せませんが、昨年は当館も、学校行事や企業研修、個人旅行などのお客様で3年振りに賑わいが戻った年となりました。

当館は来年、開館30周年を迎えます。2021年12月に再定義した当館のミッション「モノづくりの歴史から未来を展望する学びの館」の実現をめざし、持続可能な社会の実現に少しでもお役に立ちたいと考えております。
30周年を迎えるにあたり、当館では本年後半から約2年間に渡って、館内のリニューアルや新しい趣向の企画展などの取り組みを、順次展開してまいります。ご期待頂ければと思います。

当館が開館して3年後、1997年に登場したクルマが「初代プリウス」でした。誕生から四半世紀、車名が意味する「先駆け」を体現するかのように、世界のエコカーを牽引した存在となりました。昨年発表された第5世代のプリウスは、これからも愛される存在(愛車)であり続けるために、環境性能だけではなく、デザインや走りなどの魅力を付加したモデルとして開発されたそうです。
「節目」を機に自らの存在意義を問い直し、未来に向けて新たな価値を付加した新型プリウスは、30周年を迎える当館にとっても見習うべき存在だと感じます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「新型プリウス」プロトタイプ(2022年11月発表)