開館30周年を迎えて

トヨタ産業技術記念館 館長の大洞和彦です。

新しい年を迎えました。当館にとって2024年は、開館30周年を迎える節目の年となります。昨年10月には、開館以降の累計入館者数が700万人に達しました。これまで当館にお越しいただいたお客様、開館から運営を支えていただいた関係の方々に、あらためてお礼を申し上げます。

当館2021年12月にミッションを再定義し、現在は「モノづくりの歴史から未来を展望する学びの館」をめざして諸活動を展開しております。博物館としての活動を通じて、社会の持続可能性ならびに人々のウェルビーイングの実現に少しでもお役に立ちたいと考えております。

本年は具体的な活動として、開館30周年の学びの館に相応しい企画展を連続で実施いたします。豊田佐吉翁や豊田喜一郎氏が発明し、世界最高性能(当時)とされたG型自動織機の完成から100周年となることを記念した「魔法の織機」企画展を今夏に繊維機械館で開催予定です。また、自動車館では現在、開発技術の歴史と未来をテーマにした第1回企画展(環境技術)を開催中ですが、春には第2回(安全技術)、秋には第3回(テーマ検討中)の企画展を予定しています。

なお、本年4月から開館以来初となる入場料の改定を予定しています。大人(65歳以上含む)料金を値上げし、大学生以下は据え置かせて頂くことになりますが、ご理解を頂ければと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

トヨタ産業技術記念館 開館30周年記念ロゴ