12月13日(土)、12月14日(日)に「エンジン分解組付教室」を開催しました。

講師は、清須市にある専門学校“トヨタ名古屋自動車大学校”で、実際に自動車の構造や整備を教えている先生方です。 

はじめに、プログラムの流れや分解・組付けするエンジンの説明を聞きました。使用するエンジンは、1990年代のスターレットやカローラⅡなどのトヨタの自動車に搭載されていた、本物の4Eエンジンです。
隣の席に座った親子どうしが、1台のエンジンを分解、組み付け、始動させるまでを一緒に体験するパートナーとなります。初対面で緊張気味の子ども達でしたが、お互いに自己紹介をして少し打ち解けたようです。


1412エンジン① 1412エンジン②

作業の前に、エンジンの仕組みについて理解するため、当館の自動車館2階にある展示を見学しました。エンジンがどのようにしてエネルギーを作り出し車を動かすのか、先生から説明を受けます。燃料を爆発させ、その圧力を動力に変えるという仕組みを学びました。
会場に戻り、軍手とアームカバーをつけて、いよいよ実際にエンジンを分解していきます!講師のお手本を見ながら、1つずつ確実に作業を進めます。


1412エンジン③ 1412エンジン④

工具箱を開けると、いろいろな種類・サイズの工具が入っています。T型レンチ・電動インパクトレンチなど、初めて聞く名前の工具がずらり。
講師のお手本を見ながら、工具の使い方をきちんと理解し、ケガなどがないように気をつけます。


1412エンジン⑤ 1412エンジン⑥

ヘッドカバーをはずし、タイミングベルト、ギヤ、カムシャフトを順番に取り外します。かなり力のいる作業もありますが、ほとんどの作業を子ども達自身で進めます。気分は自動車整備士!部品を取り外すたびに、みんな興味深くエンジンを覗きこみます。
続いてエンジンを90度回転させ、オイルストレーナー、ピストンを取り外していきます。


1412エンジン⑦ 1412エンジン⑧
1412エンジン⑨1412エンジン⑩

「ピストンを外す作業も、二人で協力してね!」
ピストンはガソリンが爆発するエネルギーを受けて高速で上下動し、自動車を動かす原動力になる大事なパーツ。1人がハンマーの柄で上からたたき、下に落ちてきたピストンをもう1人がキャッチして、ピストンを取り外すことができました。
分解作業はここでおしまいです。外したピストンを手に、笑顔で記念撮影です♪


1412エンジン⑪ 1412エンジン⑫

昼食をはさみ、午後からは組付作業です。外した時と逆の順番で取り付けていきます。ボルトやネジは強く締め付けすぎると破損につながるので、力加減に注意しながらていねいに組付けます。午前中よりチームワークも良くなり、着々と作業が進みます。
組付けが完了したら、いよいよエンジン始動です!


1412エンジン⑬ 1412エンジン⑭
1412エンジン⑮ 1412エンジン⑯

みんなの前で1台ずつ順番に、組み付けた本人がエンジンを掛けていきます。エンジンを掛ける時は、安全のため周りにいる人に必ずかけ声をかけます。
「エンジン始動します!」 「エンジン始動よーし!」
ドキドキしながらキーを回すと、ブル!ブルルンッ!大きなエンジン音が響きわたりました。思わず歓声が上がり、一同拍手♪全てのエンジンが掛かり、ホッとひと安心です。


1412エンジン⑰ 1412エンジン⑱

作業開始から4時間半、長かったけど最後まで集中し、貴重な経験ができましたね。
「これからも、自分がやりたいこと、新しいことにどんどんチャレンジしていってください!」
講師の言葉にうなずく子ども達。お疲れ様でした!